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まぼろしのワイン |
私市友宏さん |
幻メルロー 1999 |
幻メルロー 2000 |
幻メルロー 2001 |
幻カベルネ・ソーヴィニヨン 2002 |
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カリフォルニアのナパでワイン作りに情熱を傾ける一人の日本人がいる。私市友宏氏。妻のレベッカさんと共に自分たちのワイン「幻メルロー」を初めて世に送り出した。1999年が最初のヴィンテージとなる。しかしここまでの道のりは平坦なものではなかった。 家業が酒類販売だったこともあり青年期からさまざまなお酒に慣れ親しんだ彼が、お店で売られている国内外のさまざまなワインを味わい、ワインに目覚めたとでも言おうか。そこで終わらないのが彼の凡人ではないところであり、お店の主人としての地位を捨ててまで自分自身のワインを造ろうと決心したのが1991年のこと。既に素敵な米国人女性レベッカさんとの間には3歳になる詠美ちゃんがおり、私市氏は半ば勘当の形でワインつくり修行の地フランスはブルゴーニュに旅だったのである。 そこで待ち受けていたのは期待とは裏腹な過酷な肉体労働であった。有名ワイナリーでの仕事と言うのは、ぶどうの木の剪定から房の摘み取り、ありとあらゆる力仕事。「ワインを造る」事からはかけ離れた単純作業である。求人広告を頼りに他のいくつかのワイナリーを回ってみたが状況は変わりそうにもなかった。個人的には親切な人もいたし、友人も出来たのだが、フランス語が苦手な奥さんのことも考え、新天地をカリフォルニアに求める。 澄んだ青い空の下、肉体労働者としてではなく、セラーワーカーとしての道を歩むことになる。
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